familybusiness’s diary

家族で貿易商社を営む日々のあれこれ/オンライン読書会はじめました

ドバイ出張⑤

ドバイ3日目。本日も商用。 本日のお客さんは、昨日に比べると我々と年齢が近い。インドから仲間と親戚で移住してきて始めた会社だとのことなので、仲間うちで立ち上げた元気なベンチャー企業といった風情だろうか。やりとりの多い共同経営者の男性もわざわ…

ドバイ出張④

うちの会社には、しょっちゅう連絡をとるのに実は全く素性を知らない・・というお客さんが結構いる。なのでいざ会いに行くと、タイ人だと思ってたらインド人だった・・とか、男性だと思ってたら女性だった・・とか、若者だと思ってたらおっさんだった・・み…

ドバイ出張③

関西空港からドバイまでは直行便で11時間。現地時間朝の三時に到着した。 現地は日本の真夏くらいの気温だろうか。快晴に恵まれ(雨はほとんど降らないのだけど)、日中は妻とちゃっかり観光。ブルジュハリファという世界一高いビルに登ってみたり、ふもと…

ドバイ出張②

イントロその2。 ドバイという都市についての補助的な説明をしておきます。 ▼ドバイという都市には、オイルマネーで潤った裕福なアラブ系の人達が高級外車を乗り回すバブリーな都市・・というイメージを持つ方が多いと思う。確かに世界一高い建造物はドバイ…

ドバイ出張①

ドバイ出張編のイントロです。 30ヶ国を相手に商売を営む我々ですが、10年単位で見るとメインの顧客がいる地域は大きく入れ替わっていることが分かる。 ○創業期・・・ヨーロッパ諸国 ○20年前・・中国 ○10年前・・東南アジア諸国 ○最近・・・インド・…

「逃げ恥」を見た②

逃げ恥の感想の続きです。 核家族が日本の家族形態の圧倒的主流になってから50年程度。一昔前と比べると我々の家族あり方は既にばっさり分断されているということになる。 「逃げ恥」の世界でも、家族=核家族が前提になっている。親世代の登場人物は田舎…

「逃げ恥」を見た①

お正月に「逃げ恥」が再放送されていましたね。私はドラマにそんなに興味がないのだけど(そもそもテレビをあまり見ない)、ずっと見たがっていた妻に捕まり最後まで見る羽目になった。せっかくなので感想を書きます。 (これから見るのを楽しみにしている方…

家業と育児⑥

育児を皆で分担できるのはファミリービジネスの利点だし、大人4人で子供一人なんて贅沢すぎるくらいの環境だから楽だねー。 ・・という思い込みは、2歳児のパワーによってあっさり打ち砕かれた4ヶ月だった。 子育てを知らない私が言うのも憚られるけれど…

家業と育児⑤

いよいよ義妹親子の出国が迫ってきた。 義妹を迎えに旦那氏が一時帰国し、義妹家族は出国前に日本で過ごす最後の夏休みを迎えていた。この夏休みが終わると、我々家族は6時間の時差を抱えて8000キロ以上離れた国で暮らすことになる。 じっくり家族でコミュ…

家業と育児④

姪っ子のみーちゃんを育てながら家業をする話の続きです。 妻「お父さん!!!お父さーん!!!!」 妻「暇でしょ!?(暇ではない)ちょっと葉っぱ行ってきて!!」 "葉っぱ"とは、家の前の川に葉っぱを流すという謎の遊びである。何が楽しいのかはよく分か…

家業と育児③

姪っ子のみーちゃんを育てながら家業をする話の続きです。 自宅で仕事をする母親を見て育ったからか、ファミリービジネスのDNAがこの子にも息づいているのか、みーちゃんは「仕事」にすごい憧れがあるようだ。 FAXが届いたら遊びや食事を中断してFAX機の元に…

家業と育児②

姪っ子のみーちゃんを育てながら家業をする話。 2歳児みーちゃんを迎えた4ヶ月、うちの会社は大きなチャレンジを迎えることになった。 全員がプレイヤーであり自宅が事務所でもあるうちの会社は、仕事だけをしているわけではなく炊事・洗濯・掃除などの様…

家業と育児①

昨年の話なので私は会社員だった頃の話なのですが。 妻には妹がおり、彼女も家業を担う一員である。私からみたら妻、義妹、義両親の4人が家業のオリジナルメンバーということになる。 義妹は当時は関東在住だったのだけど、サテライトオフィスという形で姉…

語学と貿易⑥

ネイティヴキャンプが面白い話。ネタは尽きないけど最終回にします。 フィリピン人講師から話を聞いていると、明るい話題ばかりではなくフィリピン社会の暗部に触れてしまう機会も多い。 ・dependent(依存体質)な大人達 フィリピンでは、自立した子供が経…

語学と貿易⑤

ネイティブキャンプが面白い話の続き。 100回以上フリートークをしてみた実感として、ネイティブキャンプのフィリピン人講師は以下の4タイプくらいに分類されます。 ①バイト大学生 フィリピンは大学進学率もまだまだ低いそうなので、大学に行けているの…

語学と貿易④

ということで、ネイティブキャンプのレッスンはフリートーク一択で受講している。 私がフリートークに求めるものは"想定外の事態"。未知の話題や語彙に出会って、苦労したり冷や汗をかいたりしながら語学は上達するものだと思っている。 とはいえ、毎日やっ…

語学と貿易③

英語より大事なことは山ほどあるとはいえ、大事な要素の一つであることは間違いない。スリランカの顧客と飲んでいた時、どうやったら英語って上達しますかねー、と何気なく尋ねたところ、義父と顧客が口を揃えて「necessity!(必要性!)」と答えてくれた。 英…

語学と貿易②

外国から日本に来た人が日本人に道を尋ねたりすると、たいていの人は "Sorry I can't speak English."と申し訳なさそうに逃げていく。目を合わせないように足早に逃げ去っていく人も多い。 多くの国を飛び回っているインド人の顧客いわく、これは日本以外で…

語学と貿易①

我々は30ヶ国以上に顧客を抱えており、世界中のあちこちに(五大陸全てに)顧客がいることになる。 海外のバイヤーとのやりとりは基本的に英語で行っているのだけど、英語を母国語として話すバイヤーはその中でも1割程度。ほとんどのバイヤーは後天的に英語…

アナログな会社④

つらつらとアナログな会社の文句を書いているけれど、この業界(中小印刷機業界というか)を見渡しても業界全体がそもそもアナログである。メールアドレスを持っていないお得意先も多いし、見積もりや在庫表が手書きFAXで届くこともザラである。 私「商談中…

アナログな会社③

30年間アナログ一筋で仕事を全うしてきたことは素直にすごいと思うのだけど、どう考えても便利になることはあるので、毎日15分くらい「超入門!パソコン教室」を開いています。 手書きの紙芝居形式で ・ワイファイとは何か ・インターネットとは何か み…

アナログな会社②

うちの会社の皆さんは、たまに(えっ)と思うほどパソコンが不得手である。 結婚当初の妻はiphoneで音楽を聴く方法を知らなかったし、義母はソフトバンクWiFiの白い犬のステッカーをペット入店OKの印だと思っていた(!)専門的な印刷機を海外に輸出している…

アナログな会社①

うちの会社は中古印刷機の輸出を中心に、年に200~300件くらいの取引をしている。まぁそれなりの業務量ではある。 4人しかいないし、よっぽどシステマチックに業務をこなしているんだろうな~なんて思っていたが、仕事の進め方は衝撃的にアナログだっ…

家業はじめました

現在の私の職場は、私と妻と義理の両親の4人で営む小さな貿易商社。ファミリービジネスの世界に飛び込んではや3ヶ月。サラリーマン時代の働き方と比べるとまるで異世界であり、未だにショックの連続である。 お勤めの方が楽だったな~と思うことは沢山ある…