familybusiness’s diary

家族で貿易商社を営む日々のあれこれ/オンライン読書会はじめました

フィリピーノご接待

フィリピンからのお客さんとの商用で横浜出張でした。

先方もファミリービジネスを営んでおり、今回は父・母・娘の3人で訪問してくれました。お会いして一緒に食事をするのであれば、お互いファミリービジネス同士が一番コミュニケーションが取りやすい。

会話をしながら相手を"探る"ポイントは、普通の企業とファミリービジネスでは異なる。ファミリービジネスの世界では、家族の団結や幸福がビジネスの将来性に大きく影響を与える。そのため仕事の話以上に互いの家族の話を熱心に交換する。家族がハッピーで、次の世代に上手にバトンを回せそうな会社とは長い取引が期待できるし、家族不和があったり、次世代に不安がある会社とは自然と取引も薄くなっていく。そのへんの感覚はファミリービジネス業界では世界共通のようでコミュニケーションの勘所にズレがないため話もスムーズに進むのだ。

その点、フィリピンのMさんご一家は同じファミリービジネスと言っては失礼なほど、大変繁栄されている方々であった。お家や車や、家族イベントの写真などを見せてもらうと、日本でもちょっと見ないくらい上質な暮らしをされていらっしゃる。当然ながらメイドさんも大勢抱えておられる。娘が結婚したらもう一人雇わなきゃね~と、まるで家具を新調するかのように語る。

私にオンラインで英語を教えてくれているフィリピン人の先生達は(日本の感覚だと)びっくりする程安い給料で働いておられるのを鑑みると、現地ではケタ違いのお金持ちなんだろうなーと想像する。

インドを除くアジア・東南アジアのお客さんは親日家の方が多いのだけど、Mさんご一家はその中でも特に親日家であった。最近インドの方との会食が多かったせいか、お世辞抜きに日本食を楽しんでくれるお客さんは久しぶりであった。生魚(お刺身)をお客さんと食べられるのも結構レアな経験である。

娘さんは古いものから新しいものまで日本のアニメ・マンガにとても詳しかった。(まさかマンガとアニメの知識が仕事の役に立つとは思っていなかったけど、日本のサブカルチャーにそれなりに精通しているおかげで海外の若い世代の人とは最近すごく話がしやすい)「商用が終わったら絶対オニツカタイガーとイッセイミヤケで買い物するの!」という渋いセレクトであった。

いつか現地で会いましょうねー!と握手をして解散。(いつか現地で会いましょうね!という口約束の負債が溜まっている今日この頃です。)

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