familybusiness’s diary

家族で貿易商社を営む日々のあれこれ/オンライン読書会はじめました

インドについて①

今回のドバイ出張でお会いした方は全員インド人。今回の出張を含めるとこれまでにビジネスでお会いしたインド人は10人を超えたはずだ。まだまだ不勉強だし現地にも行ったこともないのだけど、少しはインド(人)について理解が進んできた気がする。ドバイ編はもう少し書きますが、閑話休題でインドについて思うことをまとめておきます。

ぐいぐい感がすごい

インドの人達は密着感がすごい。喋る時も妙に距離が近いし、おじさん達でもグループ行動が大好きだ。そして非常に好奇心旺盛である。インドのおっさんの集まりは、仲の良い女子高生グループを見ているようで微笑ましい。そんな民族性はLINEのようなメッセンジャーアプリと相性が良いようで、ばんばんアプリで連絡が来る。返事を返さなくてもばんばん連絡が来る。ぐいぐい来る人達である。

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血縁・地縁・宗教縁

大家族のようなファミリービジネスを営むインドの方にも多くお会いした。彼らのファミリービジネスは我々よりずっと懐が深く、遠縁の親戚やお婿さん・息子さんを取り込んでどんどん拡大していく。加えて、"地縁"で社員を採用する文化もあるようだ。地縁は宗教縁と関係が深いようで、ドバイでお会いしたお客さんの一方はイスラム教文化圏であるインド南部の同じ地域の出身の方々であった。(インドってヒンドゥーだけじゃないのね)

血縁・地縁・宗教縁の観点から、広いくくりで同族を集めて会社を営むスタイルは、人材採用が高度に市場化された日本とどちらが良いのか分からない。けれどファミリービジネスの発展形としては見習うべきことは多い。

現地化しない人達

華僑系の人達が他国に進出する際は、長い時間をかけて現地化すると言われる。それと比べると、他国に進出したインド系ビジネスマンのあり方は華僑の人達とは微妙に異なる。今回お会いしたお客さん達は、インドからドバイに移住した後も本国とのパイプを強く持ち、ビジネスにも大いに活用しているようであった。インドとドバイで商売を"掛け持ち"されている方すらいた。そういう意味でも、インドから各国に飛び出したビジネスマン達が活躍するにつれ、世界におけるインドの影響力はますます強くなっていくのかなぁと思う。

英語を魔改造する人達

インドには英語が達者な方は多いのだけど、彼らの喋る英語はENGLISHではなくINGLISHと呼ばれるくらい、文法も発音も別物である。(この動画とか分かりやすいです。インド人留学生による東京大学のプロモーション映像。)

正しいアクセントを学ぶのではなく自分達の話し易いように改造するという"ぐいぐい来る"発想はすごくインドっぽいと思う。インドの人口爆発によるインド文化圏の広がりによって、INGLISHを喋る人がENGLISHの人口をいずれ追い抜く・・なんて恐ろしい統計もあったりする。この先インド系ビジネスマンを避けて貿易業はやっていけないので、学ぶ機会を作っていかなきゃなーと思う。(少し前からTOEICではイギリス英語やオーストラリア英語がリスニングの問題に登場するようになったけど、インド英語は未だ採用されていないようだ。私は真っ先に採用するべきだと思うのだけど。)

 

続きます。