読書録:英語は3語で伝わります②
昨日の話の続き。
"~が~する"というSVO形の表現力の豊かさについてはなるほどーという感じで楽しく読んでいるのだけど、今の私がそれ以上に仕事で重宝しているのが「命令形」である。
英語は日本語と違って主語を省略することが文法上許されないのだけど、「命令形」は英語において主語を省略できる唯一の例外である。「早くお金払ってください!」とか、「見積もりの返事早く下さい!」とか相手に具体的なアクションを促すことが多いビジネス英語においては、簡潔明瞭な表現に落ち着けようと思ったら命令形はすごく便利である。
ただ、命令形を多用しすぎるといくらビジネス英語とはいえ表現がキツくなったり一本調子になってしまう。(気をつけないと「さっさと金払え!」みたいなニュアンスになってしまう)
それを避けるために、Pleaseやkindlyやlet us~などの丁寧表現をくっつけて表現のキツさを誤魔化している。
Please kindly proceed the remittance.(お金払ってね!)
Please kindly let us know the delivery date.(納期いつですか!)
などなど、"丁寧な命令形"はすごく便利なのでお世話になりっぱなしである。とはいえこれだけでビジネスを進めるのにも限界があるし、乏しい表現力で無理やり押し切ろうとするといわゆるブロークンイングリッシュになってしまって誤解の元になってしまう。
表現の幅をもっと広げないと一歩先のコミュニケーションがきつくなってくる。貿易の仕事を初めて半年ちょい。未だ課題だらけの日々です。