familybusiness’s diary

家族で貿易商社を営む日々のあれこれ/オンライン読書会はじめました

深圳・上海出張⑦

この旅の二つ目の目的である文具の展示会に参加するため、飛行機で深圳上海に移動。

蜃気楼が見えそうなほど巨大な展示会場で開催される上海文具展2018。Sさんの会社は高額な参加費を支払ってこの展示会にブースを出展している。有り難いことに我々も彼らのブースに間借りさせてもらい、新商品であるインクのPRをさせてもらうことになっていた。

Sさんの会社は、単に商品を展示するだけではなくインフルエンサーと呼ばれるお抱えアーティストを招聘してデモンストレーションを行う。流麗な水彩画を書くオシャレ男子や、驚くほど精巧な粘土細工を黙々と作る若いお母さん、このためにドイツからやってきたNさんの会社の技術者などがブースに立って客寄せをしており、ファンも続々と集まってくる。文具商社はアートの現場までビジネスの範疇に入るのかーと勉強になる。文具業界も面白そうだ。

Sさんの厚意で通りに面した良い場所をもらった我々も、そんなインフルエンサーに負けじと自社商品のPRを行う。

・・が、ここで誤算(?)があった。英語がほとんど通じないのだ。

国際的な展示会とはいえ、来場者の大半はドメスティックな商売をしている方々で、そんな人達は英語など喋らないのである。仕方がないので用意した中国語の資料を見せながらボディランゲージでなんとか頑張る。

私の奇妙なボディランゲージが何かのデモンストレーションと勘違いされたのか、明らかに一般の参加者っぽいおばさんや、果ては警備のおっさんまで物珍しそうに集まってきて困った。

中国語が全くできない状態で中国の展示会に参加するのは無謀だと気づくのが遅すぎたけれど、唯一覚えた「ミンピェン!(名刺)ミンピェン!(名刺)」という言葉を駆使し、忙しそうな新人A子ちゃんに通訳を手伝ってもらったりと四苦八苦して何件か有望そうなお客さんに出会うことが出来ました。

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