読書録:英語は3語で伝わります
「会話もメールも英語は3語で伝わります」
特許翻訳者の中山裕木子さんという方が書いた本を読んでいます。
"3語"の言わんとするところは、somebody does somethingという、主語→動詞→目的語という構文(いわゆるSVO型)を使いこなせば英語表現はシンプルで伝わりやすくなりますよーという話。
「私は英語教師です」と言いたいとき、日本で英語教育を受けた人であればI am an English teacher.と言いたくなるだろう。けど実はI teach English.と3語で表現することが出来る。
Our new policy is thought to be effective for increasing sales..(我々の新しい政策は売上げアップに効果があると思われる)みたいな長く複雑な表現も、SVOの型にハメることでぐっとシンプルになる。→Our new policy will increase sales.
などなど、具体例が豊富で面白いです。
ビジネス英語のキモは誤解なく・素早く伝達すること。なので可能な限りの簡潔明瞭な表現が求められる。受験英語の呪いというか、表現に悩むとどんどん明瞭な表現から遠ざかってしまう私としてはぜひ習得したい能力である。
10年この仕事をやっている妻はやっぱりそのへんの英語遣いが得意だ。それを最初に強く実感したのは2年半ほど前、新婚旅行で海外に行った時。
現地に到着してすぐに我々は、飛行機疲れを癒やすためにマッサージを受けに行った。待合室で待っている間にジュースのサービスがあるという話だったが、遂にジュースは運ばれて来ず我々のマッサージの時間になってしまった。
さて、こういう時はどう対応すればいいのだろうか。当時今以上に海外慣れしていなかった私は、ジュースを持って来て欲しいのであれば何と言えばいいのだ?えーっとサムバディセイズザットウィーキャンビーギブンジュースビフォア・・・・これでいいのか?たかがジュースなのに長くないか?合ってるのか?そもそもジュースを要求していいものなのか??と一瞬で様々な考えが頭をよぎり、軽くフリーズしてしまった。
パニクっている私をよそに、妻はたった2語でこの問題を解決した。
NO JUICE ?