familybusiness’s diary

家族で貿易商社を営む日々のあれこれ/オンライン読書会はじめました

最近やらかしたこと

最近やらかしたこと。

 

その1。商品の引き渡しに使う大事な書類に"PRINTING MACHINE"と書くべきところを"PINTING MACHINE"と書いて送ってしまった。。1文字訂正するのに訂正料金3,000円取られた・・。

 

その2。輸送費を盛大に誤解したまま取引を進めてしまい、想像の倍以上の送料の請求が来た。。

1,500ドルの売上に対して利益、、、、1ドル! 

 

が・・、頑張ります!

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深圳・上海出張(準備編)⑤

中国出張が来週に迫ってきた。

現地では深圳のSさんの会社の会合に参加した後に上海に飛び、Sさんと一緒に2018上海文具展という文具の展示会に参加する予定です。出展800社、参加者5万人という巨大な展示会である。会場で迷子にならないかが心配である。とはいえ印刷機械と印刷機材がうちの主な商売で、文具の扱いは微々たるものである。なのでまあ文具の展示会は冷やかし程度に参加するつもりであった。

ところがそんな気持ちでいた矢先、創業時からのお付き合いをしているメーカーさんから、文具を取り扱って欲しいという話が舞い込んだ。彼らはペンに充填するインクの製造を行っており、このたび高品質なインクの製造に成功したので是非アジアに輸出して欲しいとの申し出であった。まさに渡りに船である。 Sさんも展示会の場の彼らの会社のブースで新商品をPRすることを快諾してくれた。運命的なタイミングの良さである。きっと日頃の行いの賜だろう。

・・それはいいのだけど、ここからが大変であった。

このたびの新商品は製品というよりは未だ"原料"の状態である。値段も商品名も、何も決まっていない。それを"商品"として販売できるまでのアレンジを中国出張に間に合うように急ピッチで行う必要があったのだ。

サンプルの手配から各種販促資材の作成、商品名や価格、販売単位の決定など、新しい商品を売り出すとなったらやること、決めることは多い。そして何度も言うけど4人しか居ない会社なので全ての準備を手弁当で賄う必要があるのだ。

そんなこんなで、最近は日々の業務に加えて各種制作物に追われる日々でした。久々に詰めて仕事をこなしたお陰で、新商品売り込みの準備は8合目まで来ました。3歳児が襲来するまでにはなんとか間に合いそうです。

貿易商社はメーカーとは違って製品企画のような仕事をすることは無いのだと思っていたのだけど、既に出来上がった商品だけを売る訳ではないと知った経験でもありました。売れますように!

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夏の予定

今月末は例の中国出張。なんだかんだで1週間くらい滞在することになりました。それと、7月後半には「IGAS」という展示会が東京で開催される。世界四大印刷機材展示会の一つに数えられる、大きな印刷業界の展示会である。いつかの展示会とは違って、印刷業界ど真ん中の展示会であり海外からバイヤーも沢山来るので、我々も家族一同気合いを入れて参戦する予定である。

・・それに加えて、今月後半から中東某国に在住の義妹一家が日本に帰ってくることになった!義妹ともうすぐ3歳の姪っ子氏は、2ヶ月ほどのロングステイの里帰りの予定だ。

我らが家業のアイドル的な存在で皆が可愛がっている姪っ子氏が帰ってくるのはとても嬉しい。海外で暮らす姪っ子氏には、この夏は日本らしい経験を沢山させてあげたい。そのために、今から様々な計画を立てている。

それは大変楽しみなのだけど・・、育児をしながら貿易をするドタバタの夏を経験した我ら家族には一抹の不安がよぎる。

子供が一人居るだけで、"仕事/生活"における生活パートは激変するのだ。"魔の2歳、悪魔の3歳"という怖い言葉もある。果たして姪っ子氏は、すごく手のかからない子に成長しているのだろうか、それとも更に凶悪にパワーアップして帰ってくるのだろうか。

3歳児ってどれくらい一人で遊んでくれるのか?どれくらい食べるのか?お昼寝とか一人でするのか?そもそも会話が成立するのか?言って聞かせたら分かるのか?義妹一家の帰省が2週間後に迫る中、期待と不安が入り交じる日々です。

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読書録:そのひとクチがブタのもと②

「そのひとクチがブタのもと」読書録の続き。

一応family businessのブログなので、"家族"という観点でもう少し語ります。

 

統計的な事実として、親の肥満は高確率で子供に遺伝する。

とある調査によると、父親か母親が肥満である場合、子供が肥満になる確率は3倍高いという。遺伝的な要因もあるのだろうけれど、習慣の要因を無視してはいけない。

家族に食料を供給する存在を"食料管理者"と言うらしい。家庭では母親が食料管理者である場合が多いのだろうけど、食料管理者は家族が食べる物の72%をコントロールするという。その食料管理者の食傾向は家族全員に強い影響を与える。それは食事の量だけではなく、味の好み、食器のサイズ、選択するブランドから食に対するコダワリの熱量まで、多くの物が親から子に受け継がれる。

そして家族は共通の食経験を持つ。体の栄養のためではなく、心の滋養のために摂取される食品はコンフォート・フードと呼ばれる。コンフォート・フードの好みは子供の時に感じた原体験に強く引っ張られる。幼少期、"ご褒美""お祝い"のオケージョンに食べた食品は、子供の脳裏にハレのイメージを刻み込む。(お祝い事にはケーキとかが定番ですよね)そして子供はその経験を一生引きずって生きる。・・そう考えると、甘いお菓子に必要以上にハレのイメージを与えてしまうのもどうかなと思ってしまう。

 

やっぱり食は健康の基本だと思うのだけど、家族の食卓は次の世代、更に次の世代の健康に強い影響を与え続ける。健康を失ったら何の保証もない生き方をしている我々だからこそ、こういう話題には人一倍興味を持たねばと思う。

 

*余談です。食事の際に"好物を最後まで残す派"の人は圧倒的に一人っ子、長男長女が多いという。兄/姉と一緒に食卓を囲んできた人は、好物を奪われる危険を察して好物を真っ先に口に入れる習慣が身につくという。この傾向は大家族だと特に強いらしい。

同じ家族でも家庭内のポジションによって食習慣も変わる・・というのも興味深い。

 

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読書録:そのひとクチがブタのもと

「そのひとクチがブタのもと」というを読みました。なかなか挑戦的なタイトルだけど、原題は"Mindless Eating"

Food Psychology(フードサイコロジー/食の心理学)というと大袈裟だけど、我々の食欲がいかに曖昧なもので環境に流されやすいかということを多数の研究結果を元に解説した本です。欲しいと思った時は既に絶版本だったので、14,000円というプレミア価格で買わざるを得なかった。寛大な妻ならばきっと許してくれるだろう。。

私たちは自分の食欲を自分でコントロール出来ていると思い込みがちだけど、食欲を自分でコントロールできている人はほとんどいない。この傾向は、年齢や偏差値や所得などに影響を受けず、全ての人に当てはまる。

まず、人間は「食べ終わり」をコントロールするのがすごく苦手である。我々の食事の完食率は92%らしい。つまり出された物はだいたい完食する。大皿で大量の料理を提供されたら、例え満腹になっても目の前に食べ物がある限り食べ続ける。映画を見ながらポップコーンを食べると映画が終わるまでポップコーンを食べ続ける。7人以上で会話しながら食事をすると、驚くことに普段より96%も多く食べ過ぎてしまう。そんな理由で、テレビの視聴時間と肥満率は綺麗に正比例する。

そして、我々はほとんど無意識に食べ始める。目の届くところにキスチョコがあるだけで3倍以上も多く手を伸ばしてしまうし、家の中の行動導線上にキャンディーを置くと、無意識に手に取ってしまう。こういう行動が積み重なると「行動シナリオ」と呼ばれる食習慣ができあがる。朝は新聞を読みながらシリアル、休憩時間にはチョコバー、夕食後テレビを見ながらポテトチップスとビール、お祝い事にはチョコレートケーキ・・・などなど。「行動シナリオ」は、空腹感とは無関係のところで我々の食事を強制する。誰しも心当たりがあるのではないだろうか。

ちょっとした、習慣的な、何気ない、一口、一つまみが何百回と積み重なると多分10年後にはすごいことになる。逆もしかりで、食欲の本質を理解したり、「行動シナリオ」をポジティブなものに書き換える努力は日々の過ごし方の中で行っていかなきゃいけないな。

代謝も落ちてきた30代前半だからこそ、改めて意識しなければ。ちょっと続きます。

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韓国からお客さんが来た話

韓国からお客さんが来てくれました。訪問の目的は機械の下見。うちの会社は海外に中古の印刷機械の販売をするという商売をやっているのだけど、物によっては十年以上も使用された機械である。そのため、事前に機械のコンディションをチェックしにバイヤーが見に来ることがある。今回は社長自ら日本に来てくれた。

貿易の仕事をやっていると海外のお客さんと交流する機会は意外に少ない。海外相手の商売だと日常的に顔を合わせることはないし、お互い忙しいので具体的な用件以外のやりとりはほとんど無い。なので、こういった機会を最大限に利用して関係づくりと情報交換をしたいものである。(新米貿易マンの私としては、義父の営業スタイルを勉強する貴重な機会でもある)

ということで、この日はCさんと丸一日行動を共にした。空港にてCさんをお出迎えうちのオフィス訪問そのまま昼食神戸にて機械の下見夜は飲み会・・というスケジュールでした。

・驚いたことにCさんは日本語ペラペラだった!以前は日本拠点の印刷系の企業に勤務していたそうで、その頃には頻繁に日本を訪れていたらしい。ちなみに英語は勉強中とのこと。普段は英語でメールをやりとりしているのだけど、英語メールは部下の方が代筆していたらしい。日本語メインで会話できるバイヤーにお会いしたのは初めてだった。

・印刷系の企業でキャリアを積んだ後に独立し、現在は韓国の印刷業界で会社を経営している。Cさんのようなメカニックとしての経歴を持つセールスマンという方がうちの会社のバイヤーの中では一番多い。販売する商品の専門性が高いし、メンテをしながら使って頂きたいものなので、我々としても技術のあるお客さんに販売できるのは安心である。

・Cさんは村上春樹ファン、かつスピッツファンであることが判明!私とすごく趣味が近いことが分かり大いに盛り上がる。ハルキとスピッツは韓国でもこんなにメジャーなのか〜というのも私にとっては発見であった。

Cさんは飲んでも楽しい人だった。気楽な雰囲気の中、リタイアしたらアフリカ大陸を目指したい話、子供がコリアナイズされないようすごく先進的な教育を行ってきた話、Cさんのワイルドな新婚旅行の話などなど、面白い話を沢山聞かせて頂いた。

 

いつかソウルに行きますね-!と固い握手をして解散。(商談も無事に成約しました。)会わないと分からないことって本当〜に多い!もっとバイヤーに会う機会を積極的に作ろう。

 

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