familybusiness’s diary

家族で貿易商社を営む日々のあれこれ/オンライン読書会はじめました

Uberを褒めちぎる①

海外でタクシーに乗ったことのある方なら、タクシー運転手に殺意を覚えたことのない人はいないだろう。

それぐらい、慣れない国でタクシーに乗るのは超ストレスフルなことである。

そもそも適正な料金で乗車することが難しい。大抵のタクシーの運ちゃんはこちらが観光客だとみると料金をふっかけてくる。「あそこまで行くなら○○円だよ!」とメーターを入れずに法外な料金を提示してくることは多いし、なんなら現地に着いてから荷物代などの理由をつけて追加料金をふっかけてくることだってある。最短ルートで目的地まで運転してくれたのか怪しいことだって多いし、その国のタクシー事情や料金の相場に詳しくないと後から「やられた!」と気づくことだってある。

移民系のドライバーにあたったらその土地の有名な観光地ですら「何ソレ?」という顔をされることもあるし、携帯のナビを見ながらでもなかなか現地に辿り着けない運転手もいる。

特に厄介なのが空港。現地に到着したばかりでは、気を引き締めているつもりでも心の準備が出来ておらず、日本の感覚を引きずってしまっている。そんなビギナーを悪質なタクシー業者がハゲタカのように狙っている。愛想の良いタクシー運転手の客引きに案内されたら案の定白タク(無免許の違法タクシー)だったり、スーツケースを持ってもらっただけでお金を取られることだってある。

タクシーで嫌な思いをするのを避けるために電車などの公共交通機関を利用する手もある。確かにトラブルは少ないかもしれないけれど、重い荷物を抱えて目的地まで延々歩く羽目になり、旅先での貴重な時間を失うことになることもままある。

本当に難儀なもので、現地での移動が海外旅行の最大のストレスなのではないかと思うほどだ。旅慣れている人はどうしているのだろうか。

そんな私にとって"Uber"は待望のサービスでした。続きます。

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32期

31期が無事に終わり、4月から32期が始まりました。

私は31期の途中から参加した新入社員なので偉そうなことは言えないけれど、うちの会社は32年目に突入である。先期の決算は好調だった先々期と比較するとやや苦戦の結果でしたが、やいのやいの言いながら新しい期を迎えられたことはそれだけで素晴らしいことだ。

企業生存率の識者によると、8割の会社が立ち上げて5年以内に廃業し、5年生き延びた会社も10年以内に8割が廃業し、10年以上生存する会社は実に4%だという。奇遇にもうちの会社は私と同い年なので、私が産声を上げたり床を這い回っていた頃から義父は経営者として、32年間会社を存続させたことになる。すごいことだ。

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私にとっては、今期は期初から参加する初めての年度になります。会社が存続していることを当たり前だと思わぬよう、精一杯サバイブします。

MANGA! ②

マンガにまつわるよもやま話の続きです。

▼うちの会社の創業時からの長ーい付き合いになるお客さんがいる。お互い家族経営であることもあり、彼らとの絆は特に深い。

さて、彼らのご令嬢は日本への留学を決意するほどジャパンカルチャーが大好きな女子である。彼女と初めて会った時、世代を交代しながら事業が継続していくファミリービジネスの様子を喩えて「まるでナルトみたいね!」と言っていた。(ちょうど"BORUTO"の映画が公開された頃だったか。)

彼女の言わんとすることを理解できたのは、その場で私だけだっただろう。この日のやりとりは、いつか彼女と仕事をする日が来たらもっと大きな意味を持ってくるかもしれない。

▼オーストリアの顧客のご令嬢をホームステイでお預かりしたこともあった。彼女の訪日の最大の目当てはジャパンカルチャーであった。やっぱり特に若い世代に日本の漫画やアニメは絶大な人気である。彼女のマンガ談義に付き合えるのは家業のうちでは私だけであったので、その時も意外に重宝された。(ブックオフに連れて行ってあげたら狂喜した。あんなに大量のコミックが安価で手に入るお店は本国ではあり得ないらしい。)

などなど、マンガの話が出来ることが役に立つことは意外に多かったし、これからも役に立つだろう。マンガでも何でも、仕事以外に好きで詳しいことがあるのは大事なことだと改めて思う。

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MANGA! ①

妻「ねえ、伊藤潤二って知ってる?」

わたし「伊藤先生!!もちろん知ってるよ!!!」

妻「え?知ってるの?キモっ」

・・とは言われなかったけど、漫画を読まない妻の口からホラーマンガ界の巨匠の名前が出たのは予想外だった。(絵が怖いので注意して下さい

うちの顧客である中国のSさん。彼は日本の漫画が大好きで、現地では手に入らない伊藤潤二の絶版コミックがどうしても欲しいとのことであった。

なぜそんなコアなマンガを欲しがるのだ・・という疑問はさておき、同じ漫画好きとして気持ちは分かるので苦労して手配して中国に送ってあげた。(玄関に山積みされるホラーマンガに眉をしかめる妻と義母・・・!)

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その後、私と中国のSさんは定期的にマンガを送ってあげる仲になった。まるで友達付き合いのような良い関係は続き、今では彼は一回あたりで一番大口のオーダーをくれるお客さんである。

漫画カルチャーに浸かって過ごしてきた日々がまさか何かの役に立つとは思っていなかった。続きます。

健康について⑦

話題が家業から遠ざかっている気がするので、一旦最終回です。最後に私の尊敬するエネルギッシュな日々を送っている祖父達について書きます。

満90歳になる母方の祖父は、80代終盤まで院長として町病院を経営していた。地方都市の町病院に似つかわしくない高学歴のためか、地域住民からはまるで有り難いお地蔵さんのように大事にされていた。

晩年は患者さんから「先生、お大事に」と逆に声をかけられる有様であったが、周囲の強力なサポートのお陰で勤め上げることができた。やっと引退した最近は、院長時代は程々に控えていたお酒を満足するまで飲むことが楽しみのようである。

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間もなく90の大台を迎える父方の祖父も、今でもしっかり元気に一人暮らしをしている。祖父は昨年までボランティア活動として障害をお持ちの方の就労支援を行っており、なんと週6(!)で働いていた。趣味はバスに乗って映画館に行くことで、昨年は「君の名は」を2回観たらしい。若い。

二人とも、まだまだ元気に長生きして欲しいと思う。尊敬すべき老人達の血が少しは流れているはずの私も、次次代くらいまでは家業の行く末を見守れるよう健康に日々を送りたい。

アレルギーとの戦いの日々を通して、食と健康の関係を見直すことが出来たとことは大きな収穫だった。特に食について書きたいことはまだまだ多いので、"健康編"の続きはまた書きます。

健康について⑥

アレルギー体質の話の続き。

これも認めたくない事実であるけれど、花粉症体質である。(アトピーと根は一緒らしい。ヒスタミンというアレルギー原因物質が生成されやすい体質なのだ)

春先のこの季節は憂鬱な季節で、家の中にいてもくしゃみや鼻水が止まらず、外出すると更にひどくなる。目は常に痒くて疲れ目状態で仕事に支障が出まくり、、という状態が5月頃まで続く・・・

というのが毎年の恒例だったのだけど、今年は花粉症の症状がかなり軽い。体感では例年の5分の1くらいの症状の軽さだ。花粉症もちであることを忘れる日すらあり、こんな春は初めての経験である。

油を摂らない生活の効果があったのかもしれないけど、今年から新たに試してみた改善策が効いている。

甜茶(てんちゃ)である。

バラ科の植物を煎じたお茶で、味はほんのり甘く美味しい。ノンカフェインなので飲み過ぎてもそんなに悪影響はないと思っている。これを日に何度も飲んでいるのだけど、今年の花粉症が軽いのは甜茶のおかげもあると思う。

誰にでも効くものかどうか分からないのだけど、花粉症がつらい方はぜひ試してみて下さい。

 

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健康について⑤

アトピーとの戦いの話の続きです。

アトピー悪化の原因は油と砂糖の摂り過ぎ・・という結論に至った私は、妻の協力のもと食生活の改善を始めました。

・植物油・・・摂らない

・砂糖 ・・・可能な限り控える

・お肉 ・・・可能な限りお魚や野菜に代替する

というルールに食生活を切り替えた。

家での食事は自然と和食中心になった。炭水化物は控えなかったので米の摂取量は増えたかも。油と砂糖を控えようと思うとお菓子やジャンクフードは食べられなくなるので、必然的に間食は減った。加工食品を買うときは成分表示を読むようになった・・というのも私にとっては大きな変化であった。

困ったのが昼食。当時の職場の近くにはサラリーマン向けのランチを食べられるお店が何十軒もあったのだけど、肉と油を控えようと思ったら私が食事を出来るお店は殆ど見当たらなかった。このへんのランチ業界は極端に肉と油に依存しているということに初めて気がついた。

そんな生活を1ヶ月くらい続けた頃、目に見える変化が起きた。特に節食はしていなかったのに、驚くほど短期間で体重がするりと落ちた。

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アトピー体質の改善にも効果があったようで、その後数ヶ月をかけて症状は快方に向かっていった。いつかステロイド剤とも縁を切りたいのだけど、今ではかなり使用量は少なく済んでいる。

症状の改善と共に徐々に食事制限もゆるんできたので多少リバウンドしたけれど、"肉・油・砂糖を摂り過ぎない"というのは、我々夫婦の健康を維持するための大事な指針として根付いています。