familybusiness’s diary

家族で貿易商社を営む日々のあれこれ/オンライン読書会はじめました

常識だと思っていた①

異国の珍しい文化に触れて驚く機会も多い今日この頃だけど、自分の常識が世界標準とかけ離れていることに気づかされることもある。

最近の私のカルチャーショックは食馬文化である。私の故郷熊本県の名物は馬刺し。スーパーの精肉コーナーにはトリ・ブタ・ウシに並んでウマのコーナーがあるし、うどん屋さんには馬肉で作った肉うどんがメニューに並ぶ。(さくらうどんという名前です。熊本では馬肉をサクラ肉と呼ぶ。)馬肉コロッケなんてものもあるし、子供の頃から食卓に馬刺しが並ぶ日はご馳走の日であった。

この話を海外の人にすると、高確率で"ぎょっ"とされる。あからさまに嫌悪感を示す方もいる。狗肉を食べる文化圏の方に"ぎょっ"とされた時は流石にちょっとショックだったけれど、もしかしたら食馬文化は狗肉以上に珍しいのかもしれない。

馬肉を食べる文化はヨーロッパ圏では幾つかあるらしいが、アジア圏では日本だけのようである。ヨーロッパにも馬肉を生で食べる文化はないようなので、わたし調べによると生の馬肉を食べる文化を持つ国は日本だけである。食文化の話は時と場合によっては繊細な話題だったりするので、レアな文化であることは自覚しておかなきゃいけないなーと思う。

結婚して数年が経つけれど、未だ妻にも馬刺しは敬遠されている。いつか口に放り込んでやろうと狙っているのだけど、なかなかチャンスが巡ってこない。

続きます。

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