展示会の風景②
東京出張より戻りました。
うちの会社には、実はまったく同じ会社名のパートナー企業が台湾に存在する。
パートナーと言っても資本関係がある訳ではなく、既定の取引関係がある訳でもない。純粋なる友情関係である。お互い家族経営なので、まるで家族付き合いのように親しい関係が続いているのだけど、この関係はなんと30年も前に遡る。若かりし日の台湾のTさんと私の義父が展示会で偶然出会って意気投合したことがきっかけで始まった、長い物語があるのだ。
30年と一口に言っても、あらゆる物事が変化するのに十分な時間である。印刷業界もデジタル化/DTP化の大転換を経験したし、リーマンショックを始めとして不景気も何度も経験した。家族絡みでは、双方ともに子供達が誕生し、就学、自立、そして結婚に至るまで成長した。(我々の結婚式にはTさんの娘が駆けつけてくれた。)ビジネスでも家族でも、世代が一つぐるりと回ろうとしているのだ。
この30年間、お互いこの業界で生き延びて来られただけでも奇跡的に素晴らしいことなのだけど、このたび台湾のパートナー企業が結構な額の投資をして東京で開催される展示会IGASに出展することを決断した。
そして、彼らのブースの一角を我々のために使わせてくれるという、ありがたい申し出をしてくれたのだ。勿論展示会の出展費の一部は我々の方でも負担するつもりだったのだけど、これはNext generation(次世代・・私のことである)のためだからといって、頑と固辞して受け取ってくれなかった。
以上が今回の東京出張のいきさつである。我々も家族総出で上京。丸6日間という長丁場の戦いが始まりました。