深圳・上海出張④
この出張最大の目的の一つ、Sさんの会社の10周年記念パーティーに参加した。
さてこのパーティー、どんなノリのパーティーなのか事前に皆目予想がつかなかった。中国の会社のパーティーなんて参加したことなど勿論ないし、会社は成長しているっぽいけどSさんの普段のカジュアルさを考えるとパーティーもカジュアルなものなのかもしれない。どんな服装で行けばいいのかも予想がつかなかった。スピーチもどれくらいガチなものを求められているのかも分からなかった。
とはいえ実は私は人前で喋るのはそんなに苦手ではない。10代、20代と人前で喋る機会は多かったし、日頃から物事を真剣に考えていないためか緊張も余りしない。飛行機の中でさらっと原稿を書いて準備は一丁あがりであった。
・・が、ホテルのパーティー会場に入るとすごい光景が広がっていた。
豪華な舞台に巨大スクリーン、ドレスを纏ったプロの司会の方、そして仮装した女の子たちのドラミング演奏でパーティーは開幕。そして次から次に繰り出される豪華な食事と余興。そんな会場で、スピーチは150年近い歴史を持つドイツの画材メーカーの5代目社長の次が私の番であった・・・
この雰囲気に完全に気圧されしてしまった私は、わたし史上最悪のスピーチをしてしまった気がする。(自分が何を話したのか覚えていない。動画も怖くて見たくない)招待客のほとんどが中国の方で、英語が通じなかったのが幸いである。
そういえば日本語でスピーチをした経験はあっても、英語でスピーチなどしたことがなかった私である。
「なんで直前まであんなに余裕だったのよ?」と、後で妻から正当なツッコミが入った。