familybusiness’s diary

家族で貿易商社を営む日々のあれこれ

読書録:コンテナ物語③

コンテナ物語の読書録の続き。これで最後です。

お話のスケールはぐぐーっと小さくなるけれど、最後に我々ファミリービジネス貿易業におけるコンテナとの関わりについて。

海外のお客さんに商品を輸送する際、何百キロという重量の印刷機械は船でしか送りようがないのでコンテナ輸送にお世話になっている。

コンテナは20feet(6m)、40feet(12m)、ハイキューブ(背が高い)の3タイプを使い分けている。小さいやつ、大きいやつ、背が高いやつ・・くらいの選択肢しか無いぶん、余計な悩み事が少ないのは良い点かもしれない。

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ただ、我々のような薄利""売の商売をやっている業者としては、いかにコンテナをぱんぱんにして船に積むか・・というのが死活問題になってくる。最小サイズの20feetコンテナでも機械を1台積んだだけではスカスカなので3台、4台とかき集めて輸送費率を下げないと利益が出てくれないのだ。(このへんの見込みを誤ると下手したら赤字である。)

複数台の機械を万が一にも壊れないようにしっかりとコンテナの内部に固定し、なおかつ隙間なく積み込んでもらわないといけないのだけど、この作業(バンニングと言います)はけっこう職人技の世界らしい。

なので、今回職人技を駆使してコンテナに5台の機械を積み込んでくれたからといって次回も同様に5台積んでくれるとは限らない。作業を行う方の熟練度にもよるし、その時々の忙しさにもよるし、作業の安全性を重視する会社の方針や行政指導など様々な要因が絡むのだ。

「今回は4台しか乗り切らないから、1台諦めてくださいねー?」「えー!そこをなんとかー!」というやりとりも割としょっちゅう起こっている。

自前の倉庫を埠頭の近くに持っている大企業などはこんな悩みなどないのだろうけど、我々のような零細業者は少しでもバンニングが上手い業者や担当者を捕まえるしかない。コンテナの登場によって貨物の輸送コストは1/60に削減されたらしいけれど、輸送費削減の戦いが終わる日は未来永劫来ないのだろうな・・と思う。

 

コンテナを1台船積みするだけでも、ドラマとまでは言わないけど結構な数の人間が関わる。そんなコンテナを5,000個も積んだ船が何百隻も世界の海を巡っていると考えると、改めてすごい時代だ。