familybusiness’s diary

家族で貿易商社を営む日々のあれこれ/オンライン読書会はじめました

ドバイ出張⑥

ドバイ4日目。

商用は最終日で、この日は初日にお会いしたお客さんのオフィスに招いて頂いた。

応対してくれた営業担当氏は、バットマンの執事アルフレッドのようなジェントルで落ち着いた感じの初老のインド人男性である。

彼は倍ほども年の離れた我々のような子連れの若造に対しても、大変丁寧に商品説明や事業内容を説明してくれた。姪っ子氏も商品サンプルや飾ってある水槽のお魚に熱心に見入っていた。

営業担当氏は帰りにはお土産まで準備してくれていた。中身はデーツというアラブ伝統のナツメヤシの実。立派な化粧箱で3箱、我々の分だけでなく義両親の分まで準備して頂いていた。

さらにその日の夕方、「渡し忘れた物があるのでちょっと寄りますね」と、営業担当氏は我々の滞在先のホテルを訪れてくれた。彼が渡し忘れた物とは、なんと姪っ子氏へのプレゼント!中身は子供サイズのネックレスでした。(インドには子供にアクセサリーをプレゼントする文化がある・・ということを後から知った)

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この業界には、国境を越えて会いに来てくれる人は全力で歓迎する風土がある。というか、そういう気遣いができる会社だけが生き残っていくのだろうか。営業担当氏は、そんな業界で私がお会いした方の中でも決して忘れられない温かい歓迎をしてくれた方であった。

そのお得意先はその後も取引高を伸ばし続け、今ではうちの会社の主要顧客の一角を担う存在に成長している。今にして振り返ると、会いに行って本当に良かったと思えるお客さんである。